家族からのメッセージ(10) お元気ですか?-2
公開日:
:
最終更新日:2016/03/11
家族からのメッセージ, 東日本大震災体験談
より子お姉ちゃん、膝の調子はどうですか?
無理をしていませんか?
愛犬チーズはおりこうさんにしていますか?
お姉ちゃんが菊田家に嫁いで来てくれて、本当に良かった。
明るくて、優しくて、器量が良くて、人に気を使わせないようにする心遣いは、私にとって見習うべき所がたくさんありました。
あんな小さな体のどこにそんなパワーがあるんだろう、と思うほど働き者で、菊田家を支えてきてくれました。
お盆やお正月には実家に帰るのが本当に楽しみでした。
お姉ちゃんに甘え過ぎていたかもしれませんね。
でも、いつも明るい笑顔で 『おかえり~!』 って迎えてくれるお姉ちゃんだったからこそ、みんなが帰るのを楽しみにしていたんですよ。
お姉ちゃんには感謝の言葉を並べても並べても足りないくらいです。
私たちのわがままかもしれませんが、そちらでもお父さんとお母さんのこと、宜しくお願いします。
2011年3月11日。
何の心の準備もないままに、3人との突然の別れを受け入れなければならなかったことは本当に辛かった。
でもね、そんな私の心を支えてくれたのが〇〇の存在でした。
初めて気仙沼に連れて帰った時に、『一人また孫が増えたな~』と言って喜んでくれたことが本当に嬉しかったよ。
その〇〇が一緒にいてくれたおかげで、震災後に私が悲しむ時間を少なくしてくれたんだと感じています。
今となっては、お父さんとお母さんとお姉ちゃんが、私が何があっても乗り越えられるように、〇〇のことを託して逝ったのかな・・・とも思えてなりません。
お父さんとお母さんが、私に愛情を注いで育ててくれたように、私も〇〇にたくさんの愛情をかけて育ててあげられるように頑張るね。
成長を見守っていてください。
あの日から、たくさんの悲しみを乗り越えながら、残された家族みんなの絆が深くなりました。
これは3人が残してくれた一番大きな財産だと思います。
この絆を絶やすことなく、これからも俊勝あんちゃん、元ちゃん、甥っ子、姪っ子たち、みんなで支えあって生きて行きます。
私たちのことも、ずっとずっと近くで見守っていて下さい。
お父さん、お母さん、より子お姉ちゃん、本当にありがとね。
いつかまた、そちらで会えるときまで、どうかお元気で。
スポンサードリンク
関連記事
-
3月15日の行動(4) お裾分け
遺体安置所から工場に戻り、義姉連中は実家に始めに帰り、夕方近くに、K次長、Y氏の弟と一緒に、実家に向
-
3/17~31の活動(4) システム対応
大震災以前は、関東の事業所に設置してある、コンピュータシステム(販売管理及び生産管理システム)に、工
-
3月14日の行動(1) 地震だけだったら・・
14日の朝(月)になりました。 K次長と “借用した燃費のよい軽自動車” にて工場を出て、実家
-
3/17~31の活動(3) 情報通信
17日からの本格的な4トントラックでの製品出荷を開始すると、本社側との頻繁な情報通信のやりとりが必要
-
3月13日の行動(1) 安否確認
大震災から3日目(日曜日)の朝になりました。 翌朝には実家でアンテナが立っていた唯一の庭先の場所は
-
3月15日の行動(5) Y氏の体験談
14日の夕方から15日にかけて、本社から災害支援として駆けつけてくれた、Y氏の体験談を紹介します。
-
私の家族(4) 父の火葬
翌日(3/19)は土曜日ですが、約20名の社員のご協力にて製品出荷を行った日です。 私の方は、
-
支援物資(2) 震災直後は・・・
今回の大震災の被災者は、社内だけでなく、国内、国外等から沢山の支援を頂き、本当に言葉では表すことが出
-
生産再開へ(7) 体制の変化
プロジェクト・分科会の体制・メンバーは生産再開・災害復旧の内外的な変動に伴い、刻々と変化していきまし
-
生産再開へ(4) 工業用水と通勤
沢水の摂取場所(水量との関係)と水質の関係を調査し、加工工程の工業用水として使用することができるか?
スポンサードリンク
- PREV
- 家族からのメッセージ(9) お元気ですか?-1
- NEXT
- 震災から4年になるね