支援物資(4) 食と住
支援物資を何にするか?を考える場合、
“衣食住”に分けられる。
“他の人だけでなく被災者も考えつかない、でも被災者には必要なもの”
“提供するタイミングで支援してもらいたい物資が変わる”
“食” について、生きるためには必要不可欠な要素で、確実に消費される物なので、賞味期限などを考慮してもらえれば喜んでもらえる物です。
非常食や保存食などは万能です。
でも、支援物資が十分でなく工場にある非常食でのやりくりの時期には、被災を免れた社員からの、暖かい手作りのおにぎりやお総菜などの提供時は、ほんとうにありがたく、美味しく、非常食より優先して口に入ります。
単純な “食べ物” というより、 “手間という真心” が付加されていることが、感謝がより一層増すのではないか?と感じます。
避難所でラーメン屋さんなどのフード業界が炊き出しなどの無償提供において、涙を流しながら食べている姿の気持ちはよく分かります。
次に “住” ですが、これは範囲(金額面も)が広すぎて、どこまで支援物資対象なのか?悩むところだと思います。
その時、ここでも、
“他の人だけでなく被災者も考えつかない、でも被災者には必要なもの”
“提供するタイミングで支援してもらいたい物資が変わる”
がポイントになると思います。
私のケース、及び、ニュースなどで参考にしてもらいたいのは?
1)“耳かき” “爪切り” などは安くても必需品(支援物資としては少なかった)
2)電動シェーバー(安くても可)。たくさんの使い捨てひげ剃りは来たが、電動シェバー派は、なかなか手を出さない。
3)避難所では仮設トイレが到着するまで、大便が大変だったらしい。衛生的に処理できる簡易的な物が重宝。
(但し、仮設トイレが設置される迄)
4)電気、水道のダブル寸断状況では、厳寒の中、“川で洗濯”が当たり前に行われていた。そういう場合、簡易的な電気を使わない手動洗濯機があれば重宝されるかもしれない。
5)シガーライターからの発電機、携帯充電器。
6)自力発電タイプの照明、ラジオ、携帯充電器など。
7)生理用品、ガスボンベ、電池などの消耗品。
編集後記
支援物資についての考え方は、防災・減災グッツの準備にも大いに役立つと思います。
震災の規模にもよりますが、最悪は数日にわたり、物資は一切、手に入らないと思って準備しておいた方が無難です。
いつか、被災の経験者として、グッツの準備や、防災・減災の考え方や取り組みについて、お話したいと思っています。
スポンサードリンク
関連記事
-
-
3月14日の行動(3) 情報基地
千厩(岩手県一関市)での買い物を終え、工場に戻ると、既に、海外工場出向組、気仙沼出身組が2台の車で無
-
-
家族からのメッセージ(3) 私のこころ-1
3月の震災から1年が経とうとしています。 この1年、あっという間に過ぎて行った気がします。
-
-
3月12日の行動(4) 予想を遥かに超える津波
あるべき物が何もないんです。 そしてある訳がない物があるんです。 我が家の庭に、小型
-
-
支援物資(6) タイミングと目的
“他の人だけでなく被災者も考えつかない、でも被災者には必要なもの” “提供するタイミングで支援
-
-
私の家族(1) 父の発見情報
当分の間、私の家族のことについて、お付き合いください。 私の家族は、父、母、妻(より子)、長男
-
-
3月16日の行動(2) 生死の境
家庭・生活面においても、この日はターニングポイントでした。 私にある決意をさせることになるので
-
-
私の家族(10) 愛犬チーズ
M氏家族には愛犬 “R” がいて、一緒に避難生活をしていましたが、あまり他人にはなつかないらしい “
-
-
3月11日の出来事(6) 避難場所での一夜
3月11日に戻ります。 暗くなり、小雪が舞うきびしい寒さ、断続的に余震が続く中、当工場の非難場
-
-
3月12日の行動(2) レスポンスの早さ
確か工場点検後、避難場所の玄関フロアに戻った時だったと思いますが、地元運送業者のD社の専務さんが心配
-
-
3月11日の出来事(3) 津波の映像と携帯不通
とにかく、連絡がつかない、状況がつかめない。 そのような中での私の行動は、駐車場から自分の車を
スポンサードリンク
- PREV
- 支援物資(3) 衣食住の衣
- NEXT
- 支援物資(5) 初動判断
