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お金の話 タンス預金は絶対厳禁!

公開日: : お金の話, 防災・減災提言

自然災害のリスクが高まっている中で、お金の運用は非常に重要になってきます。

その中で、タンス預金は絶対に止めるべき です。

大震災に遭ってしまうと、一刻を争い人命を守ることが最優先になり、住居やその中の家財などを持ち出すことは非常に困難になります。
従って、最悪、住居などの家財は全て失うリスクが高いことを認識しておく必要があります。
その中に現金を保管していたとすると、震災後の復旧・再建に必要なお金をも失う可能性が高いのです。

東日本大震災において、『◯百万円流されたらしい』『◯千万円流されたらしい』という話をよく聞きました。
逆に、がれき処理などで大金を手にした!というウワサ話も聞きました。

せっかく大事にタンスに保管していた現金が、災害に遭ってしまうと、単なる紙切れになってしまう可能性が高いのです。

津浪による流失だけではありません。
火災による焼失によりただの灰になってしまったケース。

災害によって失うだけではありません。
半壊などの住宅においては着の身着のまま避難している間に、空き巣に入られて盗まれるケースもあります。

東日本大震災において被災地は秩序を守り治安が良かった、と各国から絶賛されていました。
しかし、表には出ませんでしたが、実際には少なからず悪いヤツラは存在していました。
被災地で住民が避難した空家を狙った空き巣が多かった様です。

私も半壊した親戚の住宅付近で、それらしき人物を見かけたことがあります。
若くてボランティアを装っていましたが、一人行動で明らかに怪しいのです。
『大丈夫ですか?』なんて言いながら逃げるように去っていきました。

彼らには避難指示や勧告は関係ないのです。
目的のためなら手段は選びません。
何せ、津浪の恐怖や余震などで避難指示が出ているうちは、空家は保証されているようなもので、また、施錠などの戸締まりが不十分だったり、半壊などにより、容易に中に入れる状況は、空き巣狙いには絶好の餌食だったのです。

タンス預金を行うのは高齢者に多いと聞きました。
手続きが面倒?。
脱税の関係?。
金融機関の信用?
理由は分かりませんが、災害に遭ってしまったら、復旧・生活再建に先立つ物は『お金』ですから、災害のリスクの高い所に住んでいる家庭においては、家族での減災活動の中に『お金の管理』も真剣に話し合い、対処した方が良いと思います。

東日本大震災のように津浪に遭ってしまうリスクが高い地域にお住まいで、タンス貯金を金融機関に預けることが嫌な場合、万一に備えて、安全な所に土地を買っておくのも、一つの減災対策として提案しておきます。

なぜなら、津浪に遭った被災地においては、安全な土地が貴重になるからです。
そのような土地は高騰し、震災後には手に入れることが困難になり、震災以降は現金より減災対応として威力を発揮します。

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