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減災の準備 避難生活の低減

公開日: : 最終更新日:2015/04/27 減災準備, 防災・減災提言

東日本大震災で痛感したことは、自然災害に対し防ぐことが出来るという甘い考えは通用しないということでした。

東日本大震災を受け、全国の地震や津浪の予知が見直しされ、南海トラフ地震など、予想される地震や津浪の規模た大きくなり、被災範囲や、犠牲者、被災者が増えることが発表されています。

東日本大震災においては予想をはるかに超える規模の大津波によって、防災訓練などにおいて、指定されていた高台の避難場所を超える大津波によって、訓練は結果的に役に立たず、多くの犠牲者を出すことになってしまったのです。

従って、全国的な見直しは、その予知を認識し、それに応じた避難や減災準備を行っていけば、助かる可能性は高くなり、東日本大震災のような苦痛な避難生活を緩和することが可能になる絶好のチャンスと捉えて頂きたいのです。

将来、大津波などによって被災地になってしまうリスクの高い所にお住まいの方々には、被災者の体験などを参考に、無理なく、出来れば、趣味などと関連させて、楽しみながら減災準備を行っていってもらいたいと思っています。

さて、減災準備って具体的に何をするの!?

と思うかもしれません。
大津波などの自然災害において防げるとは絶対に思わず、まずは人命優先で逃げることです。

逃げて助かった後は、長期に渡る避難生活が始まります。
従って減災準備とは、人命優先で避難することは当然のこととし、その後の避難生活の軽減のための準備と言っても過言ではありません。

過酷すぎる避難生活

避難生活は経験した人でないと、その辛さは分からないと思います。

想像してみてください。
一瞬にして衣食住を全て失ったら!?
ライフラインが全て寸断してしまったら!?

ここで言う『避難生活』とは、仮設住宅などの暫定的な生活再建に移行する前の状態を示しています。

東日本大震災においては、私はじめ、多くの人々は、減災対策や準備などはしていなかったので、お金で解決や身内の協力などを除いて『公的施設での避難生活』でした。

そして多くの方は、仮設住宅への入居を申し込み、抽選での当選が決まるまで繰り返し、仮設住宅が完成し、入居できるまでの期間、避難生活が続くのです。

その期間までの避難生活は、数ヶ月から半年にも及ぶことがあるのです。

学校の体育館や教室、行政施設の集会場や施設の通路など、普段、生活する様な場所でないところでの避難生活です。
中には運がよく、高台のホテルなどがそのまま避難場所になって、通常の生活に近い避難生活をした方がもいますがごく限られています。

プライバシーなんてほとんどありません。
空調もない施設の方が多いです。
冬は寒いし夏は暑い・・・。
衛生環境も最悪(電気、水道が寸断しているので)・・・。
老若男女入り乱れての避難生活、当然、考え方や行動も様々でケンカやヒガミなどのトラブルが続発します。
これが何ヶ月も続いたら、人間おかしくなっても不思議ではありません。

唯一の良いところは、お金がなくても生活できること。
支援物資などが最優先に届くので、贅沢言わなければお金がなくても衣食住は当面確保できます。

この状況を良しとするか否か。
このよな状況になりたくない人は、自分で事前対策・準備など進めることが重要です。
その対策・準備次第では、大幅な避難生活の軽減や短縮が可能になるのです。

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