減災の準備 役に立つ趣味は?
安全な所に土地を確保し有効活用にも関連し、大震災の減災に非常に役に立つ、『趣味』について提案したいと思います。
家庭菜園は非常食の補完に!
一つは『家庭菜園』ですね。
予想はできると思いますが、自給自足の状態を楽しみながら維持しておくということです。
その恩恵として、食材が確保できるだけでなく、料理の腕もあがりますよね!?(笑)
東日本大震災ではスーパー、コンビニなどの食品店も津波で流失したり、残った店にしても、ライフライン、物流の寸断によって、震災直後は閉店したまま、やっと、開店したと思ったら、時短での入店制限などによる長蛇の列が・・・。
やっと、支援物資や炊き出しの提供があっても、震災食後は、量にしても食材にしても、『みんなが生きる』というための物であるため、十分な食事は期待できません。
そのような時、被災も免れた知人たちに頂いた、野菜の料理の差し入れは、『こんな美味しい料理は久々!』と感動と感謝の気持ちで頂いたことを、今でも鮮明に覚えています。
自分たちだけの避難時の非常食にする、ということではなく、普段の趣味レベルの食材が、自分たちだけでなく、多くの被災者から喜ばれる、『補完食』として、差し入れすることができるということです。
被災者として、自分たちも支援物資の非常食や炊き出しを遠慮なく頂き、不足な栄養元の『補完食』として自分のため、周りの被災者のために有効活用しましょう!
アウトドアは避難生活の訓練に!
もう一つはアウトドア(キャンプなど)ですね!
自然災害のリスクの高い所に住んでいる人は是非、『趣味』にすべきです。
理由は簡単です。
防災グッツや緊急避難用セットなどの準備が重要!ということは被災経験者だけでなく、ずべての方が認識していると思います。
しかし、避難時の辛さを軽減させようとなると準備の量だって増えるし、その費用だって高額になっていきます。
人間って、いつ使うか分からない(もしかしたら使わないかもしれない)物にお金をかける事自体に『もったいない』の思いがありますよね?
そこで、アウトドアという楽しい趣味の中で使う道具を、防災グッツ、避難用セットに兼務させるのです。
キャンピングは外に出て、生活できる状況にするために、キャンプ生活のための物資を新たに準備することになりますから、それが、そのまま避難生活に活用できるのです。
楽しむための道具が緊急時には防災グッツになるのですから、正に一石二鳥です。
キャンピング生活=(緊急時の)避難生活の快適度は予算によって左右されますが、少しづつ揃え、少しずつバージョンアップしていけば良いと思います。
最初はテント生活でのバーベキューなどからスタートしても良いと思いますが、目指すところはキャンピングカーでの普通の生活に近い状態でのキャンプ生活ですね!
キャンピングカーといっても千差万別ありますが、電気(発電)、ガスコンロ、冷蔵庫、トイレ、シャワーなど、まるで小さな住宅といっても過言でない物が沢山ありますし、予算が厳しい時は、古くはなりますが中古車を探しても良いと思います。
ところで、非常食にも賞味期限があって、定期的に入れ替えしなければならないことはご承知だと思います。
定期的にキャンピングカーでのキャンプで、賞味期限が切れる前の非常食(乾パンなど)を、美味しく料理して、美味しいご馳走と一緒に賞味しては如何でしょうか?(笑)
アウトドアを趣味にすることは、楽しいキャンプが、そのまま避難生活の訓練になるわけです。
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