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お金の話 津浪に地震保険が有効!?

公開日: : お金の話, 防災・減災提言

大震災など自然災害に遭ってしまっても、最低限の減災として人命を守ることを再優先になりますが、次に大事になるのは、現実的に

『お金』

になります。

自然災害に遭ってしまった場合、命は助かったとしても、災害規模にもよりますが、住宅や家財道具など財産を全て失う可能性が高いことを認識する必要があります。

地震による大津波の場合、一瞬にして全ての財産を失うことになりますので、東日本大震災の被災地以外の大津波による被害が予想される所に住んでいる方々は、特に『減災』を重視した準備・行動が必要だと認識してもらいたいのです。

その減災の手段として、まずは『お金』の運用が重要になります。

生活再建、商売再建を目指すにも、お金があるかないかで、全然、方向性が違ってしまうことが現実です。

今回のテーマは、『津浪に地震保険が有効!?』という話からスタートします。

我が家は大震災に遭う十数年前に新築しました。
当時、火災保険には加入しましたが、ハウスメーカーの担当の話

『我が社の住宅はどんな地震に遭遇しても倒れたりしません!』

を鵜呑みにし、地震保険には入らなかったのです。

しかし、度重なる地震に倒壊はしないものの、ひび割れなどの補修箇所が発生し、友人が地震保険適用にて同様な補修を行った聞き、住宅ローンの見直しを行った際に、火災保険に地震保険を付けた経緯がありました。

そのような中で大津波により、住宅ローンが残っていた我が家は、基礎のみ残し流失してしまったのです。

震災直後は家族を失ったことに対するショックが強すぎて、冷静に物事を考える余裕はありませんでしたが、時間が経つにつれ、流失した家の多額の住宅ローンが残っていることに不安が増していきました。

しかし、当時はよく分からなかったのですが、地震保険は保険業界に政府も関与している保険らしく、地震が起因の津浪で流失した住宅においても地震保険が適用になったのです。

地震保険は火災保険の保険金額の半額になりますが、それが適用になるかならないかで雲泥の差になります。
私は地震保険が適用になってもローンは残りましたが、全額返済しゼロからスタートすることが出来ました。

ある友人においては、住宅ローン返済済の住宅に、火災と地震保険に加入していたため、地震保険が適用になり、その保険金を住宅再建の資金に活用できたらしいです。

一方で新築住宅を建てたばかりでしたが、火災保険しか加入しておらず、家は津浪で流失し、残ったのは多額の住宅ローンという、マイナスからのスタートの家庭も多く存在しています。
二重ローン問題で救済処置もありましたが、いろいろな制約や条件あり、また全てが適用になるとは限りませんし、面倒な手続きなどが付きまといます。

津浪に対しては、津浪で流失した際に満額保険が適用になる『津浪保険』が存在しているらしいですが、掛け金が高く、加入者は少ないそうです。

南海トラフとか、日本各地には、多大な津波被害のリスクが非常に高いです。

『地震大国 日本』

津浪はじめ地震が関与する災害のリクスが非常に高い国に住んでいる以上、火災保険だけでなく地震保険に加入することを検討した方が良いと思います。

【旧気仙沼向洋高校のグランドを流れていく我が家の2階・・・】

wagaya

 

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