緊急提言! 台風被害に思うこと
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減災準備
台風10号の被害
梅雨入りし、これからゲリラ豪雨、線状降水帯、そして台風発生に伴う台風情報が増え、襲来による自然災害のリスクが高まってきます。
平成28年に襲来した台風10号の爪痕は、東日本大震災の被災地に近いところで、また、大きな被害と犠牲者を出したことになり、非常に心を痛めました。
なぜ、自然災害の犠牲者を繰り返し出てしまうのでしょうか?
その根底には、発生都度、聞かれる言葉として、
『予想していなかった、予想を遥かに上回った。』
『過去にこんな状況を経験したことがなかった。』
この背景には、相変わらず、自然を相手に、人間の短いスパンでの経験、教訓での、疎かな判断や行動によるものと確信します。
岩手県岩泉町においては、避難勧告や避難指示を発令していなかったという、個人ではなく、行政の甘さをも暴露したことになります。
東日本大震災と比較して、自然災害の規模の大きさや災害の特性(今回は台風)は異なるにしても、人命の犠牲者を出してしまった、根本的な原因は同じではないかと思うのです。
そこで最低限の減災として、
人命を守る!
岩泉町にボランティアで泥の撤去に行ったのですが、被災者の落胆した姿は、東日本大震災と同じでした。
田畑、住宅、全てが最大20㎝程の泥に埋まってしまい、これからの復旧に時間がかかるな~。って思いながら帰ってきた記憶があります。
それから2年経過しようとしている今年、ボランティアに行った地区に行ってみました。
泥だらけだった田畑は元通りに復活し、1階が進水し床下には大量の泥が蓄積、2階に避難していた老夫婦の住宅も元通りの生活を取り戻していました。
それまでは相当の苦労があったと思いますが、生きていたからこそ出来たのです。
3つの津波の危険度合いを把握する
私が訴えたいことは、自宅周辺の地形を再確認し、次の3つの津波に遭う危険度合いを把握しておくことが重要ということです。
近くに海がある→大津波に遭う可能性が高い。
近くに川がある→川津波(氾濫、堤防決壊などによる洪水)に遭う可能性が高い。
近くに山がある→山津波(土石流、雪崩などの土石災害)に遭う可能性が高い。
どの津波も到達してしまったら避難することは困難です。
しかし、3つの津波は、地震発生後の津波の可能性、ゲリラ豪雨の可能性、台風の予測経路など、天気予報や警報・注意報などによって、発生・到達する前に可能性を知り、事前に避難することが出来るのです。
そして、 住んでいる地区が3つの津波に遭う可能性が高いのか否かを把握しておくことで、事前の避難準備や、予報・警報情報を受けての避難行動に移すことが出来ると考えます。
その把握のために、国土交通省が発信している『ハザードマップポータルサイト~身のまわりの災害リスクを調べる~ 』が非常に参考になると思います。
土交通省ハザードマップポータルサイト~身のまわりの災害リスクを調べる~ はこちらから
そのサイトの『重ねるハザードマップ~災害リスク情報などを地図に重ねて表示~』は、生んでいる地域を入力することによって、3つ(津波、洪水、土砂災害)のリスク情報などを地図や写真に重ねて表示し確認することが出来ます。
但し、洪水については国、都道府県が管理している河川が対象となっており注意が必要です。
そのような注意点も踏まえて、お住まいの市町村が更に詳しいハザードマップを公開しているかも知れません。
『わがまちハザードマップ~地域のハザードマップを入手する~』では、各市町村が作成したハザードマップへリンクし、地域ごとの様々な種類のハザードマップを確認することが出来ます。
以上のようなことを実践することは、防災意識を高めることにつながり、結果的に自分の、家族の、地域住民の『自然災害から命を守る』ための行動につながるものと確信します。
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